自分の職業から見えてくる「しなきゃ」を考えてみました。
私は、特別養護老人ホームとショートステイの介護員をしています。
認知症の高齢者の方が多く利用されています。
いつもニコニコしていて、なんでもありがとうといってくださる方。
夕方になると、ソワソワする方。
いつも怒る方。
自分のこだわりがたくさんある方。
いろんな方がいます。
こだわりがあるっていうのは、自分の意思があるということで、すごく良いことだと思います。
だけど、そのこだわりの「しなきゃ」が、認知症になったり、身体が動かなくなった時に、ちょっと大変に思います。できるうちはいいんですけど、できなくなったらどうするかという所で、本人も周りの人も大変になってしまう所があると思うんです。
できないことをやろうとしてケガをしてしまったり、できないことを悲観して気持ちが落ちてしまったり。そして、気持ちが落ちると、なぜか身体機能が落ちることが多いような気がします。
そういう方とたくさん接していると、「やらなきゃ」にこだわらず、状況に合わせて過ごしていきたいなと思います。今できることをやれればいいのかなと。
しかし、その人の今までの人生否定するつもりは全くありません。
施設では、人生の最期を迎える方もいます。どんな人生だったんだろうかと考えることもあります。良い人生だったのか、不満の多い人生だったのか。考えてしまします。
そして、他人の人生の評価をできる人がいるのか。若輩者の私なんかが、他人の人生の評価なんかできないなぁって思うんです。
似たような人生であっても、誰1人同じ人生の人なんていないのではないでしょうか。
みんな基準が違うのだから、比べようがないですよね。
もし、人生に「しなきゃ」があるなら、みんな同じ人生になると思います。でも、そうはなってないんですよ。だとしたら、やはり「しなきゃ」いけないことなんてないんじゃないでしょうか。
まぁ、人間、無いモノねだりで、他の人のものや環境が羨ましく思うこともありますよね。でも、10年後になったら、どうでも良かったなんて思うこともあるんじゃないですか。
こだわりも大切ですが、人生で本当に大切なものってなんすかね?本当に大切なものと今思っている「しなきゃ」は繋がっていますかね?
たまに振り返って、自分と向き合わないとわかんなくなっちゃうんですよねぇ。
さて、自分と向き合わなきゃ(笑)